読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Darkness world -ある捻くれ者のつぶやき-

高坂はる香です。私の幼少期からの出来事をエッセイ形式で書いていきます。(ちなみにこれは全て私の心理カウンセリングで使われたものです。虐待などの内容を含むため、閲覧にはご注意ください)

わがままな女帝

母は本当に信じられないほど私に執着している。寧ろ私を母自身の理想の形だとでも思っているのか?という疑念が未だに払拭できない。

 そんな母は私を自分の理想のキャラクターにしたがっていた。モデル体型、成績優秀、自分好みのファッション、一流大学を出て一流企業に就職、結婚まで実家住まい、結婚まで純潔、お見合い結婚など。はっきり言ってそんな勝手な理想を押し付けられる私は非常に迷惑である。このおかげで私は長い間「母の理想に添うように生きていかなければ」という要らぬ感情を持って生きていくことになったのだ。だから何事も母の言うとおり、どんなに不満に思っても母の言うことを聞いてあげた。だが、それもいつかは爆発して私自身の首を絞める結果となってしまったのも事実である。母は私が私自身の意志で何かをすることを気に入らなかった。たとえば私が私好みで買った服。ある日私は店先で目に留まったアシンメトリーのスカートをやっとの思いで買ったのだ。そして気に入ってよく履いていた。買った時点で実は「母にこのデザインを見られたら、きっと文句をつけてくるだろう」と思っていた。だが予想を超えることがこの先に待っているとは露知らず・・・。案の定母にはすぐに知られてしまった。そして母は

「何このだらしないスカート。お母さんが直してあげるからそれ寄越しなさい」

と私のスカートを取り上げようとしたのだ。だが、私は自分が気に入って買ったスカートなうえに12000円もするブランド物ということもあって母に渡すことを拒否した。母も素直に引き下がらず

「こんなバカみたいなの、履いて歩かないで!せめて直してから履いてちょうだい!」

と私のセンスを全否定するかのような発言をしだす有様。私も頭に来て

「私が好きで買ったものだ!それをいきなり切るだなんて・・・。だったら12000円で買い取ってから好きなように改造でも何でもしなさいよ!自分で買ってきたものでもないくせに何を言うんだ・・・」

と半ば呆れたように母に言った。すると母は

「12000円もするそんなアホみたいなデザインのものを買ったの?あんた本当にバカだよね~。とにかく、それはお母さんまっすぐな丈に直すから!」

と言って息巻いて私の手から無理矢理スカートを奪って行き、どこかに隠してしまったのだ。私は母の目を盗んでそのスカートを探すがどこにも無く、すごく悲しくなった。右前の丈だけが長いベージュ地のタータンチェックのスカートだった。私はそういう少し変わった形の服が好きだった。母は私にいつも自身の理想の服装をさせていた。ほとんど母の決めた「制服」のようになってしまっていた。当たり前だが私はそれに納得などしていなかった。私は私なりに自分の好きなものを身につけてそして幸せな気分でいるのに、それを母は「自身の理想の制服」でぶち壊していったのだ。それだけに母にアシンメトリーのスカートを見つけられてしまうことを本当に危惧していたのだ。そして取り上げられて、その数日後にはまっすぐな丈に直されてしまったのだった。私はそんなこと望んでいなかった上に、母が直したスカートはとてもじゃないが履けるものではなくなってしまった。丈も短くなってしまい、デザインもダサくなってしまったから。母のせいで12000円も無駄になり、私のセンスも否定されてしまったのだ。

 母曰くアシンメトリーやエキセントリックなデザインのもの、それから少しはじけたデザインのものは私は着てはいけないものだそう。言うまでも無く母の好みじゃないから。母は私にカチっとしたようなお嬢様のような服装をしてほしいという願いがあった。紺のブレザーに膝丈のスカートなど。髪も茶髪なんて以ての外。本当に「どんな職業だよ!家の中でも人が決めた制服なんて着てさぁ」と言いたくなるぐらい。それから母は細身のものを履けば下半身がきれいに見えると勘違いしていたのだ。そのおかげで体型が気になる私に無理矢理膨張色である白の細身のジーンズを履かせたり、私が好きではないタイトスカートを履かせようと必死になっていた。そんなある日、母親の買い物に付き合った時に母は「これがいいね」と勝手に私にタイトスカートを買ったのだ。無論私の意見など聞かずに・・・。それは丈が短いうえに蛍光色の変な柄が入っており、どう見ても私好みではないものだった。80年代のディスコで着るボディコンの下のようなデザインでどうしても私が気に入るはずもないようなデザインのものだったが、母は満足気にそのスカートを買ってしまった。ただ買うだけならいいのだが、その後に待っているのは「あなたに似合うと思って・・・」から始まる必死な「履いて」アピールだった。私は当然断った。そもそも勝手に自分が買ってきたうえに私好みじゃないデザイン、本当にダサくていやだったから。

母は私がそれを履かないことが不満だったのか連日のように「なぜあれを履かないの?」「似合うはずなのに」としきりに言ってきた。しまいには「(会社に行くのに)履かなきゃ外へ出さない!」と駄々をこねる始末。挙句「あれだったら体がきれいに見えるのに」とまで言い出す。どう見ても体がきれいに見えるとは言いにくい。母の要らぬおせっかいは本当に迷惑でしかなかった。要らぬおせっかいを焼くぐらいなら、もっと人の立場になって意見を聞きながら物事を考えてほしいものである。

 

 服装に関しては異常といえるほど、私に執着してはあれこれ指示を出したり勝手に服を買ってきては着せたりもしていたのだ。それと普段からワゴンセールのものやセール品とかしか買ってくれないくせに、私がお金を稼いで服を買うようになると今度は

「そんなにするものを買って、バカみたい」

と言い出す始末であった。いくら私自身の稼ぎで買った服でも母は自分が気に入らなければ「あんなの着ないでね~」と言い出すのであった。そして私は古着を好むようになっていった。幼少期の冷遇のおかげだろう、このあたりからファッションセンスを褒められることが増えて、実際にお手本にした人も出たぐらいだった。そして職場でもよくファッションチェックをされては参考にしたいと話す人も現れ、同じ系統の服を選ぶ人も出てきた。同時にいろいろな人が私に服装についてアドバイスを求めることも増えた。

 そんな中ある事件が起きた。父の会社の社長の息子の結婚式の打ち上げで社長宅に呼ばれたが、その際にいつもの服装で出てほしくないと母親が言ってきたのである。私は内輪でやる打ち上げでもあるので、そこまでかしこまらなくてもと思って母に「普通の服を着て出る」と宣言した。だが母は私のいつもの服装を良く思っていないせいか、ここでも散々いつもの服装で来ないでとごねたのだ。そしてごねた挙句「甘ったれ!」「世間知らず」「普段の服装(古着)はウチの恥でしかない」だのと暴言を吐いたのだ。正直不快であった、というのもさすがにスーツは数着持っているので最悪それを・・・と思っていたから。ここでも私は母親の言う通りにはしないと宣言はした。だがそれでも母は納得せず、私は止む無く欲しくもない服を買った。ブランド品であり色は地味だが、デザインはブリッブリなものを買う羽目になってしまった。これも暴言を吐かれ続けるよりはまだマシかと思ったので・・・

だが、いざ親戚の家に行ってみると皆さん普段着!というような感じだったのだ。それには本当に拍子抜けした・・・。母はここでも叔母や親戚に対していい顔をしたかったのだろう。そう思えてならない。

 

 母は私の部屋に入って家捜しをすることを好んでいた。おかげで物が無くなるなども多々あった。中学生の頃には財布からお金を抜き取られていたこともあった。そして限定品のピアスも無くされたうえに弁償もしてもらえなかった。ただ部屋に入るだけならいいのだが、勝手に掃除をしては棚や引き出しを開けて中を物色したり、私のピアスを勝手に着けていたり、本当に気持ち悪い。それから手紙を勝手に読んだり、日記なども勝手に読んでいた。日記帳に関しては、ちょうどこの頃母は友人を呼んで自宅で麻雀をしていた。そこで点数を管理するためにノートが欲しかったらしく、私にしきりに「余っているノートがあったらちょうだい」と言っていたのだ。だが私は日記帳だったりその他使っているものもあるのでそれを断ったところ、翌日私の居ないところで部屋に入り、日記帳やその他デザインスケッチをしたノートを持ち出して、何か書いてある部分を破って捨てて、そのノートを何食わぬ顔で使っていたので、本当に気分が悪くなった。それについて咎めると、母は

「だってもったいないじゃない!それにどうせ使ってないんだから問題ないでしょう?」

と言ったかと思えば

「あんたにあんな使い方されるより有効活用でしょ?」

と悪びれる様子も無い。私は頭にきて

「そんなくだらない事のために使うのに勝手に持って行く、それと日記を勝手に読んで捨てるとかお前は人でなしだ。今すぐ謝れ!弁償しろ!どうしても点数を管理したいんだったらチラシの裏でも使え!それで充分だろ?」

と言い放った。母はチラシの裏では格好悪いという様子だった。そこでなぜか私の部屋にあるノートに目をつけたらしい。親子だから、同居しているからとはいえ・・・やっていいことと悪いことの区別もつかないのかと頭を抱える。これだけではなく、家捜し中にいろいろと見つけては母はそれを自分のものにしてしまうことも少なくなかった。私の下着や靴下を勝手に自分のものにしてしまったのだ。それを喜んで着用する母、私はそれを見て言うまでも無く気持ち悪くなった。母が私から盗んだ靴下は若い女性がパンプスの下に履くようなナイロン製のものだった。丈はくるぶしよりも高い位置のものであり、色はパステルピンクだった。それを母が私の部屋から勝手に持ち出して履いていたのだから、私はとんでもなく驚いた。そしてそれを履く母、何かに憑り憑かれたかのように嬉しそうにしていたのを今でも鮮明に覚えている。それとも何か病気にでもなったのか?とも思ってしまったぐらいだ。ピンクのナイロン製の靴下を履く母の足、豚足にしか見えなかった。

それから服も勝手に捨てられたこともあった。母曰く「気に入らないから。それとあんな安物、着て歩かないで!」と。棚の物色なんて本当にひどかった。高校の頃の話だが、保健体育の時間に避妊・性病予防の大切さの授業があり、そこでたぶん企業からの提供かと思われるコンドームが配られたので、私はさすがに見つかってはヤバいと思って自室の目立たない場所に保管していた。だがこれも母親に家捜しの末見つかってしまい、私が帰宅するや

「こんな恥ずかしい物持ち歩いて!破廉恥だ」と。その日のうちに父親にもその話が伝わり、「おい、ゴム持ってないか?ん?」と散々嫌がらせをされる。正直気持ち悪いし、デリカシーは無いのか?と思ったのだ。母曰く母たちの時代には未婚の人間がコンドームを持ち歩くというのは恥ずかしいし「恥」だったそうだ。だが私たちの時代とそれを比べるのは本当に意味が無いことだと思う、比べる事自体不毛だ。私が高校の頃にはすでにエイズウイルスが発見されて何年経つ?という時期だったからだ。HIV以外にも危険な性病も出ていたぐらいだ。無論結果に責任を取れない身分で行為をしないのが前提であるが、エイズ以外の性病に若い頃に感染することによって将来大変な思いをしてしまうのも当時の大人は分かっているはずだ。もちろんエイズウイルスに感染したのなら・・・という事も知らないはずがない。

事実この時の授業ではエイズをはじめとした性病の話、クラミジアに感染した女性の実例を取り上げて先生が説明してくれた。この女性は高校生の頃に興味本位でした性行為が原因でクラミジアに感染してしまい、その後成人してから病気が発覚して不妊症になってしまったとのこと。その後クラスで話し合いもしたが、みんな口を揃えて「いつどうなるか分からないよね・・・」「きょうの授業、聞いていてよかった」と。高校生でもその恐怖は理解できている、それなのに大人であるうちの母はただ「恥ずかしい」と・・・。私には本当に理解できなかった。事実クラスでも「ゴムは隠し持っていた方がいいのかな」と思う子も少なくなかった。いくら母たちの時代ではそれが恥ずかしいということであっても時代の移り変わりで私たちを取り囲む状況は変わっていくものであるので、その辺はもっと柔軟に考えてもらえると私としては嬉しかったものだ。

 

 母は私の部屋から出たゴミもよく漁っていた。母曰く「分別が出来てないから」と。ゴミとして捨てたはずの物がリビングで何もなかったかのように使われていたことから母が私のゴミを漁っていたということが発覚した。中には「これはいつどこで買ったの?」「何に使ったの?」と尋問されることもあった。さらに社会人になってからだが染毛料の箱が私のゴミから見つかり、それを見た母が

「髪染めてるの?髪染めるなんてバカのすることなのに、情けない」

と言い出したのだ。これ以外にもお菓子の袋なども見つけては「こんなものばかり隠れて食べているから太るんだよ!」とまで言い出すのだから私も呆れるしかない。私のゴミ袋にスペースがある時には、母はきまって「そっちのゴミ袋、まだ入るんだったらこっちのゴミも一緒に入れて出す。だからそれをよこしなさい!」と言うのだ。けれど私は母に渡すことを拒否した。母はふくれて怒り出したが、私はそれを無視した。そして母のゴミ漁りが日に日にエスカレートしていくので私はある日から自分で市の指定ゴミ袋を買い、出勤前に自分の部屋から出たゴミを捨てることにした。これも母はよく思わず、今度は部屋に入って私のゴミを漁り始めたのだ。母は一体何をしようとしたのだろう?それにゴミを漁ること、何の目的があったのだろう。今考えても理解できない。

 

私それからの部屋に入っては、自分の思い通りにならないのか「片付いていない」などと文句を言うことが多々あった。それだけならいいのだが、母は私が片付けた部屋を勝手に片付けなおすのだ。毎日学校や仕事を終えて部屋に戻るといつもと違う場所に物が置いてあったりするので、ああこれは母が勝手にまた掃除しなおしたんだな、と。これは社会人になっても続き、物色や盗みもずっと続いていた。

部屋の片付け、私は正直掃除が苦手である。私なりにきれいに片付けていてもいつも母に勝手に片付けなおされるというものの繰り返しだったからかもしれない。

ある幼少期の頃、私は押入れの中におもちゃを片付けるように母に言われて自分なりに片づけをしていた。そして押入れの中にきれいにおもちゃを片付けたのだ。部屋も広くなり、自分の中ではそれで満足していた。だが、母がそこにチェックに来る。すると母は

「こんなごちゃごちゃ詰め込んだだけ?これじゃ片付けたことになんてならない」

と言い出して私が片付けた押入れからまた物を取り出して母が思うように片付け始めたのだ。私はそれを見てショックを受けた。確かに母が思うに片付いていないし、ただ押し入れに詰め込んだだけであっても私自身がそこを使うわけで、使っているうちに「これはよくなかった!こういう片付け方じゃいけないね」と気づくことが次へと繋がるのだと思うものだが、母からすれば母の思うように出来て当然だとでも思っていたのだろう。

 幼い私にとっても、このことは今でもショックでしかない。私は母からみてどんなにごちゃごちゃであったとしても少しだけでもいいから褒めてほしかった。そして「お片づけ出来たね!」と認めてほしかった。だが母はそれすら認めず、自分の思うようにやり直すということの繰り返しだった。

 

母によるゴミ箱漁りや家捜しもあったが、母は私宛に届く宅配便の箱をよく勝手に開けていた。私が通販で買ったものが届いてその箱をよく開けられていたうえに、中身が無くなっていたこともあった。たとえばお菓子類など、会社の仲間や先輩とお茶の時間にでも食べようかと数量限定の和菓子を買ったものの箱が開けられて中身が数個無くなっており、伝票と照らし合わせても個数が合わないので母親に問いただしたら「あんたが食べたら太るでしょ?」と訳のわからない言い訳をしてきたことも。こちらは謝罪すらない。別件のお菓子を取り寄せた時も、無断で宅配便の箱を開けてそれを近所の子供にあげていたのだ。母曰くこの日は近所の知人が1歳になったばかりぐらいの孫を連れて我が家に来ていたとのこと。こちらも謝罪は無い。この日私は仕事から帰宅してからそのお菓子を食べることが楽しみだった。だが帰宅してその日宅配便で届くはずのお菓子が届いていなかった。そこで私宛に宅配便が届いてないか母親に確認したら近所の子供にお土産として私が注文したお菓子をあげたとあっさり白状したのだ。数量限定かつ期間限定品だったこともあり弁償するか相手に返してもらうように私は母に話すが「(近所の子供が来てるのに)お土産にあげる物が無かったから仕方ない!あなたもたかがお菓子ひとつで大騒ぎするなんて幼稚」「お菓子なんて子供が食べるもの」と逆ギレされてしまった。お土産にあげるものなんていちいち用意すべきものなのでしょうか?私はそうではないと思っている。というのもその人は約束もせずにいきなり我が家にやってきたのだ。約束をしていたのだったらお土産やお茶菓子を自身で準備するのも自然なことなので、そうだったら何も文句は言わないが、それでも母本人以外の人宛のものを勝手にお土産として渡すのも理解に苦しむ。他にも母に勝手に箱を開けられて無くなったものがいくつもあった。
以下その他無くなったもの:
①高級玉露(袋が開けられた状態でキッチンで発見された)
②懸賞で当選したはずの5000円分のギフトカード(当選のお知らせのメールが事前に来ていた)。封筒を破って送り状などは残されてる状態でギフトカードだけが抜き取られていた(結局ギフトカードは母親の財布から見つかった。なぜやったのか話を聞いたら「欲しかったから」「あなたは稼いでるからこれぐらいくれてもいいでしょ?」などと訳の分からないことを言い続ける)
③化粧品の試供品(問いただしたところ「あんたはたくさん持っているんだから私にちょうだいよ。あれぐらい全然いいでしょ?」と)
④お気に入りの香水(宅配便の箱だけがリビングのテーブルに置かれていて、中身が無くなっていて母親に訊ねたら「ちょっと借りただけ」と悪気が無さそうに言う。使用されていた状態で物は手元には戻る。値段も高価だったこともありさすがに「勝手に私宛に届いたものを開けるなと何度も言っているはずだ、それに人の宅配便を勝手に開けるのは非常識!」と抗議するが「あんたは通販で無駄遣いばっかりしてるから!」と逆ギレ)  

それから洗濯物もよく調べられた、それも下着類など。特に黒い下着やレースのついたハイソックスがあると「破廉恥」「いやらしい」「男いるの?」などとそのたびに母はゴチャゴチャ小言を言うのだ。私も耐えかねて自分の洗濯物は自分で洗って部屋に干したりもしていた。だが母が部屋に入ってきてはここでも洗濯物をじーっと見つめて文句を言い始めた。そこで私は自分の洗濯物はコインランドリーで洗うようにした。するとそれを知った母から「わざわざ自分の分だけコインランドリーで洗うとか、隠し事をしているに違いない」といきなり告げられた。だが私はそれを止めるつもりなど無かった。洗濯物を物色されるほど不快なことは無いのだから。そこで母に私は「じゃあお母さんの下着みたいな綿100パーセントのおばさん下着でも着ければいいってこと?絶対にいやだね!」と言った。すると母は「だって事故とかにあって怪我なんてしたら、服も脱がされてその下着も見られるんだから・・・」と悲しそうに私に言うのだ。けれど正直事故に遭ってケガをしたり意識を失ったりして服を脱がされて下着を・・・などとずっと考えていたら私は自由に行動が出来ない。それ以前にそんなことを気にいていたら外で仕事も出来ないし、学校にも通えなくなる。別に私は露出度の激しい下着をつけていたわけではないし、いい歳した大人なのに女児用の下着を着けていたわけでもない。それなのにその母の言う言葉。気持ち悪いというより理解しがたい。歳相応というぐらいにしておいてもらいたいものだ。何だかここまで書いていて母は私に悪い虫を寄り付かせないように必死だったのかな・・・とも思えてならない。それか一種の変態行為とも? 私が未成年の場合に母にされるのは仕方がないと思う、それでも充分に気持ち悪いが・・・。だが当時すでに成人している身、それで洗濯物を物色されたり変な妄言に付き合わされたり、宅配便の箱を開けられたり、本当に嫌になった。今の潔癖な自分はここで出来上がったのだろう。  母が部屋を物色して何かを持ち出す。実はそれだけではなかった。私はメイク関係のものをメイクボックスに入れて洗面所に置いていた。それも母に狙われた。ある日メイクボックスを開けたら私のメイクボックスから口紅とメイクブラシが一本無くなっていることに気づいたのだ。最初はしまい忘れかな?とも思ったのだが、その前日に該当のメイクブラシも口紅も使っている。それに使用後はちゃんとメイクボックスに戻したことも覚えていた・・・。すると何が起きてこうなったのか?と考えてみると、やはり誰かが意図的に私のメイクボックスから口紅とメイクブラシを持っていったとしか考えられない。やはり思い出しても私はメイクボックスにメイク用品は必ず戻していたはず。それが急に無くなるとは考えがたい。そこで思った、母が勝手に私のメイクボックスを開けて持っていったのか?と。そして母がいつもメイク用品をしまっている引き出しを開けてみた・・・、すると案の定私のメイクブラシも口紅もそこにあった。普通ならそのまま元の場所に戻すだろう、だが私は母とはいえ人が使ったものを平気で使っていることに気持ち悪さを覚えてその場から盗まれたメイクブラシと口紅はそのままにしておいた。返してもらったとしても、すでに母が使ったものをまた私が使うことに抵抗があったから。返してもらっても気持ち悪くて使えないので、捨てていたと思うが。母にはこのことは一応訊ねる程度にしておいた。すると母は「借りただけ」と言うだけだった。 

母の「借りただけ」も本当に頭を抱えるものが多かった。母自身が通院するほどの酷い水虫があるのに、私の不在中に履く靴が無かったからと言って無断で私のお気に入りのスニーカーを履いて家庭菜園の畑に出かけて行った。無論その日帰宅した私が泥だらけになったスニーカーを見て発覚したのだが、そこでも母は悪びれる様子もなく「ちょっと借りただけ」と言うのだ。私は勝手にスニーカーを履かれたこともそうだが、水虫もあってそのスニーカーを履いて泥だらけの畑に入ったことに怒りを覚えた。畑用の長靴も持っているくせになぜ私のスニーカーを・・・、しかも泥だらけにしておいて謝りもしないとは・・・。母に聞いた、なぜそのスニーカーを履いていったのか?と。すると母は

「だって、長靴が見当たらなかった。それに畑の土があんなにぬかるんでいるとは思わなかった」

と。この日の前日は雨が降った。それだけに普段家庭菜園で畑仕事をしているくせに「知らなかった」という母に怒りがこみ上げてきた。長靴が見つからなかったとはいえ、なぜそんな状態の畑になぜ私のスニーカーを履いていくのか?確か今水虫で通院中だったはず、ということを思い出して私は

「ところで、水虫で病院行ってるよね?」

と訊ねた。すると母は

「うん、病院行ってる。けどそんなに重症じゃないから」

とあっけらかんと答えたのだ。ここで私は

「水虫移ったらどうするの?水虫って人に移るのは知ってるよね?それでスニーカー履いて、それだけじゃなく泥だらけにまでして・・・それでよく借りただけなんて言えるよね?」

と。すると母は

「少し借りただけなのに、そんなに怒らなくたっていいでしょう?水虫だって移ってないから大丈夫なのによくそんな事言えるね!」

と怒り出したのだ。まさに逆切れ。どうしたらこういう思考になれるのか、未だに分からない。母はその後しばらく膨れっ面であった。私も勝手に人の私物を壊されたような嫌な気持ちでいっぱいだった。そのスニーカーはお気に入りだったのだが、水虫のこともあってその後捨てた。それに母に狙われているかもしれないと考えるとこちらも気分が悪いので。それ以前に人のものを勝手に使って汚しておいて謝らない母に腹が立った。何かの嫌がらせか?とも思えてならない。